2020

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

フリーランス業をやっていると、カレンダー通りのお休みがあることを不思議がられることも多いのですが、クライアントは企業なので、自動的に休みもそれに沿う形になります。なので、年末年始は普通にお休みをいただき、ひととおりの掃除だけしてあとはしかばねと化しておりました。丸一日布団に入って漫画を読みまくると。
たまに飲み会のお誘いがくるとふらふらと出かけてゆくと。

そんな状態でしたので、年末年始にはロクな買い物もせず、雑煮くらいは作ろうと思っていたのですが材料にも事欠く有様で。
冷蔵庫を開けたら金麦があったので、なんちゃってビールスープを作って餅を浮かべて雑煮風を作りました。

手羽先で出汁を取り、その辺にあった白菜と玉ねぎを入れ、煮込んでコンソメと金麦を入れ、セージと塩胡椒。餅(溶けとる)を投入したら上にローズマリー。

鶏出汁に餅が合わないはずがないでしょう・・・が新年早々すごいキメラ食。
まあ、私はこれでいいのです。こうやって今年もクリエイティビティを無駄遣いしていこうと思います。(おいしかった)

毎年、祖父の実家近くにある神田明神にひとりで初詣に行きます。
祖父の実家は当時はそれなりに大店だったらしい紙問屋で、空襲で消失。私は本籍もこの辺なのでまあまあ所縁の土地です。
行ったら天野屋さんで甘酒を買って、上野駅まで歩いて帰る、までがセット。

すでにもう2月近いのですが、1月は幸いなことに忙しく、2月もなにやら忙しそうで、スタートは順調です。
このまま失速しないように、頑張っていこうと思います。

ゆメディア

いちど掲出してみたいと思っていた交通広告メディアがあったのですが、このほどクライアントの広告制作案件で掲出に至りました。

広告展開場所は東京メトロ新宿駅のプロムナード。ゲーム、マンガ、アイドル、お菓子などの、通行客を巻き込んだプロモーション施策ができる有名なメディアです。

クライアントのJLLでは、アスリートのスポンサリング事業を展開しており、そのプロモーションになります。アスリートは、アジア太平洋5カ国から選ばれた、スポーツクライミング(ボルダリング)の選手6名。

夢に挑戦するアスリートをコーチがサポートする姿を、クライアントをサポートするJLLの比喩として表現しています。

片面は日本人の小島果琳選手にフィーチャーしたデザインを、片面は各国の選手のポートレートを使ったものを。また、JLLは大企業とはいえ日本での知名度があまりないB2Bの企業なので、このB2C向けのメディアの中で少しでも一般通行者のかたに寄り添った表現にできればと、AR動画も設置しています。

小島選手ポートレート
小島選手のクライミングシーン
AR動画

JLLは外資企業なので、広告のクリエーティブひとつとっても全て海外支社/本社の指導のもとに制作しなければならず、表現の制約も厳しいので、それが必ずしも日本のマーケットに合致するものにならない場合もありますが、ここまで大きな制作に関わったことは良い経験になりました。

次はB2Cの会社で、イベントスペースまで使って(今回は柱巻きを半分だけ)、プランニングから関わって作ってみたいです。

名付け親方

以前私を “Grafica” と呼んでくださった、マエストロ・ステファノ・コニアが、東京で開催の弦楽器展示会のために来日されたので、会いに行ってきました。

「マエストロが私をgraficaと呼んでくださったので、それをそのまま屋号にしました」 というと


「で、なんで415なの?」と尋ねられたので


「私の誕生日で、レオナルド・ダ・ヴィンチの誕生日でもあるんです。恐れ多いけどあやかりたいと思って」と答えると


「500年前の偉大な人だね、今年はちょうど没後500年だ」と。


確かに没後500年で、各地で様々な催し物をやっており、そんな年に屋号を決められたのもなんだかありがたみがある気がします。


マエストロは「graficaは人々に夢を与える仕事だし、ポスターやカレンダーはとても重要だ。何かおもしろい提案があったらぜひ連絡を取り合おう」と言ってくださいました。

ちなみに、「マエストロ」とは、いわゆる「マスター」。偉大な芸術家をこのように呼ぶこともあれば、工房など手工業の世界においては「親方」という意味でも使われます。ヴァイオリン制作では、どちらの意味合いでもありそう。ちなみにマエストロ・コニアはイタリアのヴァイオリン制作では巨匠と言われています。

階段井戸端会議

JAGDA埼玉の企画で、クリエーティブの相談会を行います。私は相談員として参加。
チラシデザインの組み立て方、webを使ったプロモーションの方法、イベント制作、町おこし、お金の集め方、市民活動の運営など、ノンクリエーターだけどクリエーティブに従事しなければならなくて、いろいろお悩みのある方向けのゆるっとした相談会です。

ゆるっとしてるんだけど、相談員の面々は第一線の現場で働いているプロばっかりなので、安心してさまざまなモヤモヤをぶつけていただければ、優しく受け止めます。

会場は春日部で、ちょっと遠いのですが、春日部、のどかでいいとこです。駅の電車の発車音がくれよんしんちゃんでなごむー。

実績追加しました

いつもお世話になっているチェリストの玉川克様プロデュースの定期コンサートのチラシが、良い感じに枚数集まってきたのでアップしました。

レイアウトが出演アーティストのプロフィールのボリュームに依存するため、長短を柔軟にできるレイアウトを最初に考えて、基本的には配色の変更だけで制作しています。

構成シンプルなんですが、月のイメージで季節感のあるカラーリングを心がけているので、並べるとカラフル!

キンダーガーテンコンサート

チラシづくりセミナー

JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)という、デザイナーの職能団体に属しておりまして、昨日23日はそのJAGDA埼玉支部の活動で、セミナーのお手伝いに行っておりました。

「プロのデザイナーではないけれど、仕事とか趣味の団体とかでチラシの実務をしている」という方達向けに、チラシづくりのコツをお伝えする内容です。

前半座学、後半で班に別れてのワークショップ&講評会。私は、ワークショップで各班を回りながら、何か困っていることがあればちょっとしたアドバイスをするなどのお手伝いで参加してきました。

みなさんとても熱心で、イラストを描くのがお上手な方も多く、実務で携わっている方は大変勉強されていて、本当に頭が下がります。

また講師の方の講義を聞いていても、初心を思い出してためになったり謙虚な気持ちになったり。周りのプロの方とお話をしても、「自分ではこう思っていたことが、同じ意味合いでもこの人はこういう言い方をするんだな」と、感じ方、アウトプットの言葉が違うことに驚き、感じ入ることが多かったです。

良いチラシって、何でしょうね。

経費がかかるものなので、しっかり元を取りたいですね。

私は、エンドユーザーさんが「手元に取っておいて下さって、その後問い合わせに使ってくださって、チラシ自体が物言わぬ営業マンとしてしっかり売り上げの貢献に働いてくれる」チラシだと思っています。

ゼンタングル教室に行ってきました

過日ですが、1年くらいぶり、アメリカから帰っては初めて、芳野かえ先生のゼンタングル教室に行ってきました。

せっかく資格を取ってきたので、ゆるゆると教室を初めて、良さを伝えていければと思い、その準備の一環として。

受けたのは、基本のゼンタングルの講座。アメリカのゼンタングル社から渡米前に送られてきたDVDレッスンの受講も含めると、もう4回くらい同じ講座を受けていますが、初心に戻ってフラットな気持ちで授業を受けるのはたくさんの学びがあります。

テキトーに描くのがゼンタングル。きれいな絵を描いてちょっとスッキリした参加者のみなさんの顔を見て、私もこんな教室を作れたらよいなあとほっこりした気持ちになりました。

教室のあとは、銀座の無印6Fのバーで昼間から飲みながら、今日の教室とアメリカでの受講ノートを照らし合わせて復習を。(絵に描いたようなノマドタイム笑)講師用のテキストは英語ですが、アメリカのCZTの講座は全世界から参加者が来るので、とても読みやすい英語で書かれています。

ノマド感あって優雅でした。捗りました。

イッテンの授業

今年はバウハウス創立100周年だそうでして、バウハウス初期の名物先生「ヨハネス・イッテン」の授業を再現したワークショップ&講義があるというので、行ってきました。

ちなみにチケットは1日で売り切れていました。とても稀少性の高いイベントです。

バウハウスとは、ドイツ ヴァイマル共和国にあった美術と工芸の学校で、産学型の美大みたいな感じでしょうか。1919年に創立して1934年にナチス政権下で廃校になってしまい短命な学校でしたがデザイン界の偉人超人を数多く輩出して、授業もユニークだったことで有名です。

深呼吸、体操、発声、両手描き、名前の速描き、音楽の可視化、最後にアザミの描写、と、かなり独特な授業内容は、美術の素養を鍛えるというより、制作に向けて自分自身のインナーな部分に向き合う、精神的な要素が大きかったように思います。

イッテンの授業 音楽
音楽を描画して可視化

デザイナーとはとてもコンペティティブな職業で、比較ありきの仕事なので外に向けて意識することが多すぎて時にとても磨耗するのですが、イッテンのメソッドのような、自分自身に向かう意識を少し持っていると、こういった比較による磨耗から、少し自由になれるかもしれません。